エンジニアと英語力は、よく同時に話題になります。実際にIT業界で活躍する人の中には、英語力に長けた人が、他業種に比べて多いです。英語とITには、どのような関係があるのでしょうか。
IT業界で英語力が武器になる理由の1つは、最新情報の重要性です。情報の流れが他業種に比べて極端に速いIT業界では、少しでも新しい情報を持っている人が有利に立ち回ることができます。そして最新情報の発信地は、たいてい海外です。最新技術や世界レベルの企業の動き、最新言語の開発などに関する出来事は、日本よりも海外で頻繁に起こります。
日本語しか話せない人は、そのニュースや資料が日本語訳されるまで待たなければいけませんが、英語力があれば発表と同時にその情報を、自分のビジネスに活かすことができます。この時間差で、IT業界での立ち位置が変わってくるのです。
インターネット検索でも差が出ます。インターネットのおよそ60%の情報は、英語で記載されています。それに対して日本語はわずか2%です。インターネット上の62%の情報を扱えるのか、2%しか扱えないのか比べてみると、どちらかが優勢になるかは一目瞭然です。問題解決能力に大きな差が出るでしょう。
外国人エンジニアとのコミュニケーションが容易になるのもメリットです。大手企業では、外国人エンジニアの起用が進んでいます。海外にもつながりを持って、事業を拡大させようという人たちが増えているのです。エンジニアリングと英語の能力があれば、そのような企業から必要とされる人材になれます。